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いしだひでヲ投稿者:メンドリ(@ondreeeam)
その日私と彼は旅館のようなところに泊っていた。
旅館と言っても部屋は豪華ではなく、ふすまの向うはすぐに廊下だ。
部屋の電気を消して寝ていると、足元のふすまが開いて
廊下から「パンパン」と何かが跳ねている音がした。
ふすまの隙間から部屋に転がり込んできたのはビービー弾だった。
しばらくすると、また何かが転がって来た。
今度はビー玉で、明らかに先よりも大きくなっている。
彼をおこしたとたんふすまから長い髪の毛が出てきて
私に絡みつき、離そうとしなかった。
彼がふすまの方に近づき、誰かと話をしていた。
話終わったとたん、髪の毛がほどけて私は解放され
彼は当たり前かのように「交渉しといたから」といった。
どうやら私と彼が仲良くしているのが気に入らなかったみたいだ。
いちゃいちゃするまい。と心に誓い眠りに就く私であったが、
現実ではそこで目が覚めてしまった。
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